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Google、構造化データのないページでより多くの商品リッチリザルトを表示

今回は、Search Engine Journalの構造化データ未設定でも商品リッチリザルトを表示するようになる記事について訳しました。

この記事では「ベストワイヤレススピーカー」で検索した場合に、各ページで紹介される商品のおおよその価格帯、例えば8,000円〜12,000円台のワイヤレススピーカーなど、価格についてより具体的にわかるようなリッチリザルトが表示されています。構造化データの設定が不要になればWeb担当者としての手間は少なくなりそうです。今後もしこの方法が展開されていくなら、自分たちのページでは価格以外にもスペック、強み、色、口コミ等、商品を選ぶときの要素はたくさん用意しておくことで、構造化データなしでも色々な形でリッチリザルトとして表示されるようになるかもしれませんね。日本ではまだ見られないようですが、新しいリッチリザルトが表示されていないか要チェックしていこうと思います!

Google、構造化データを設定していないページでより多くの商品のリッチリザルトを表示

12月中旬から、Googleは多くの検索結果画面で、そのページに商品の構造化データを設定していなくても、より多くの商品のリッチリザルトを表示するようになったようです。ブロディ・クラーク氏が1月12日に初めて投稿し(その翌日に私たちのニュースレターで取り上げました)、リリー・レイ氏と彼女の同僚、そしてグレン・ゲイブ氏も12月中旬に商品リッチリザルトの表示回数の上昇を示すGoogle Search Consoleのパフォーマンスレポートのスクリーンショットを投稿しています。
ブロディ氏より、実際の検索結果画面の共有です:

Google Search Consoleのパフォーマンスレポートで2021年12月13日からの商品のリッチリザルトの表示が増えていることを示すLily Ray氏のグラフがこちらです。

実際、多くの人々が12月中旬に表示回数の上昇を確認しています:


Googleのダニエル・ワイスバーグ氏は、この動きについて調査すると述べています。ただ、12月中旬にGoogleが、構造化データをマークアップしていないページに対して、より多くの商品リッチリザルトを表示し始めたことは確かなようです。構造化データの設定はGoogleがリッチリザルトとして検索結果画面に表示するのを容易にしますが、今回、商品リッチリザルト表示の上で構造化データの設定を必要としないことが分かり、構造化データの設定は必須の要件ではありません。実際、ヘルプドキュメントには、「商品のリッチリザルト – Product schema.org マークアップでマークアップされたアイテム、または他のメカニズムによって商品として識別された結果。」と書かれています。つまり、これは「ほかのメカニズムによって」という事例なんですね。

また、Googleが商品の構造化データのエラーを評価・報告する方法に変更を加えたことも注目すべき点です。Googleは2021年12月にこのことについて「結果として、各プロパティでレポートとして報告される商品に関わる問題の数に変化が見られるかもしれませんし、問題によっては深刻度から判断して、エラーから警告に変更されるかもしれません。」と述べています。

複数のWeb担当者が気付いているように、この2、3ヶ月の間に、特に商品の価格に関わる内容で、皆さんもより多くの商品リッチリザルトに気づき始めるかもしれませんね。
Twitterでのフォーラムディスカッションはの様子はこちらからご確認ください。(20230310:Wachete)

原文 (この和訳の元記事を<iframe>で表示します)

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