今回は、プロダクトレビューアップデートについてのSEARCH ENGINE ROUNDTABLEの記事を訳しました。 プロダクトレビューアップデートは、その名の通り商品レビューのコンテンツに特化した検索アルゴリズムですが、この記事を読むと今後コアアップデートにも統合されていくのかと気になっている方もいるようですね。何らかの商品のレビューや評価がサイトページに含まれる場合は特に、日本での導入前に早めにGoogleのベストプラクティスに沿って準備をしておきましょう！
Googleプロダクトレビューアップデートの拡大、機械学習を使用する可能性とコアアップデートにも組み込まれる可能性
Googleのジョン・ミューラーは、先週金曜日のSEOオフィスアワーで、プロダクトレビューアップデートにまつわる一連の質問を受けました。手短にまとめると、他の言語や国にも拡大する予定であること、おそらく機械学習を使用すること、そして最終的にはより大きなコアアップデートに組み込まれる可能性があることを示しました。
ちなみに、2021年のプロダクトレビューアップデートは、2021年4月と、2021年12月の2回実施されています。
これらの一連の質問は、こちらの動画の46分21秒のところで出てきましたので再生したい方はこちらを、そうでない方は以下に書き起こしを掲載します：
プロダクトレビューアップデートの拡大
以前こちらの記事で取り上げたように、ジョン・ミューラーはプロダクトレビューアップデートを英語以外の言語にも拡大する計画があると基本的に述べていますが、それがいつ実現するかについてのスケジュールは決まっていないとのことです。
以下は、その時の発言です：
オーディエンス：私の専門分野であるプロダクトレビューについて、いくつか質問があります。最近、アメリカでプロダクトレビューを促進するための動きがあったようですが、そこでは単なる比較だけでなく、実際のテストが行われていました。このような動きが、フランスやドイツのマーケットにも導入される時期について、何か計画はありますか？
ジョン・ミューラー：ほとんどの場合、Googleは事前に発表しない傾向にあるため分かりません。ですから、何事においで事前にお伝えするのは難しいです。このようなアップデートの中には、グローバルに展開するためにチームが非常に速く動く場合もあります。一方、他のアップデートでは非常に時間がかかるケースもあります。また、ポリシーや法的な理由によって事前に公表できない場合もあります。そのため、前もって計画や予測をお伝えするのは非常に難しいことなのです。
機械学習とプロダクトレビューアップデート
次に、プロダクトレビューアップデートは人間によるインプットと機械学習のどちらを使っているかという質問がありました。ジョン・ミューラーは回答として、概ね人間によるインプットはしないが機械学習は取り入れていると答えました。これは「アルゴリズムによるアプローチ」であり、Googleが行っていることのほとんどがそうであるように、人間によるアプローチではないとジョン・ミューラーは述べています。このプロダクトレビューアップデートに機械学習が使われているかどうかは厳密には分からないが、おそらく「ある程度」は使われているだろうとのことだ。
以下、発言内容：
オーディエンス：もう少し一般的な内容も知りたいのですが、Googleはどのようにアルゴリズムを訓練し、実際にテストが行われた場所かそうでない場所かを理解することができたのでしょうか。機械学習なのか、それとも人間の評価者によるものなのでしょうか？
ジョン・ミューラー：検索エンジンの場合、このような一般的なランキングアップデートに人間の評価者が入ることはありません。なぜなら、世の中には膨大な数のコンテンツがあり、そのすべてをレビューすることはできないからです。また、多くの場合、誰かがWebサイトを見て、このページは良いページだ、と言えるような明確なイエスかノーかの判断もできません。このページは良い、このページは悪い、といった判断はスケーラブルではないのです。
このように、私たちは基本的にアルゴリズムを使ったアプローチを取り入れています。そして、私たちは機械学習も多用しています。今回のアップデートでどの程度使うかどうかは分かりませんが…おそらく少なくともある程度は利用しているでしょう。しかし、どの技術がどのアップデートに使われたかを正確にお伝えするのは難しいです。
コアアップデートとプロダクトレビューアップデート
最後に、他のアルゴリズムが過去にそうであったようにプロダクトレビューアップデートもいずれはコアアップデートに組み込まれるのか、という質問がありました。ジョン・ミューラーは「その時々の状況による」と述べました。また、コアアルゴリズムアップデートをどのように定義するかにもよるとのことです。
以下、発言内容です：
オーディエンス：このようなWebページの理解の仕方をGoogleのコアアルゴリズムに統合する予定はありますか？
ジョン・ミューラー：そもそもコアアップデートの定義が何で、コアアルゴリズムをその一部として定義するのか判断するのは常に難しいことです。ですから、それに対する答えは持っていないと思います。というのも通常、あるアルゴリズムが非常にうまく機能していることが確認されると、そのアルゴリズムをより長い期間使い続けることになります。そしてある時点で、コアアルゴリズムと呼ばれるファイルに入っていなくても、コアアルゴリズムの一部と言えるようになります。
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